バスクの捕鯨文化とシードラ、これには切ってもきれない繋がりがあります。
少なくとも13世紀頃から、バスクのカンタブリア海の海岸周辺で行われていた捕鯨。その後時代が流れるにつれ、カンタブリア海域では鯨の数が減少したのもあり、バスク人たちは数年かけて捕鯨船を作り、集団でいる鯨の群れをめざし、アイルランド海域、さらには大西洋をわたってカナダのテラノバ近郊まで航海をしていたことが最新の研究でわかってきました。一説によると1375年にバスクの漁師たちが捕鯨、そしてバカラオ(タラ)の捕獲のため、テラノバに到着していたといわれており、有名な世界で初めてコロンブスがヨーロッパとアメリカ大陸を結ぶきっかけを作ったのが1492年のことですから、バスク人は航海時代のもっと前からアメリカ大陸の存在、航路を把握したたのかもしれません。
それを根拠づけるように、19世紀後半に、カナダのRed Bayで、沈没したバスクの捕鯨船”San Juan”がほぼ完全な形で沈没していたのが発見されたのです。30年の調査を経て、16世紀にその船が作られたまったく同じ場所で、当時の造船技術を使って、”San Juan”のレプリカが着手されはじめました。2015年にはユネスコ世界遺産保護活動の一環としてユネスコからも協賛を得られるようになり、更に忠実に再現するのによりよい環境が整いました。
日本語ガイドとともに、サンセバスチャンを出発し公共バスで、Abaloa博物館近くの船着き場へ。そこから船で5分ほど、Abaloa博物館に到着します。その後日本語ガイドとともに、バスクの捕鯨の歴史や、中世の造船技法をまもる造船場などの見学を行います。
その後タクシーで10分ほど車を走らせ、14世紀~15世紀の捕鯨船に欠かせなかったシードラ生産農家(シードレリア)へ向かいます。長い海上ので生活の水分補給としてかかせなかったのが、バスクのリンゴから作られたシードラ。当時は、船員1名に対して1日3ℓ消費する計算で、出向前は大量のシードラの樽を船に積んでいました。そのおかげでバスク人たちは、海上生活で危険な病気であったひとつ、脚気にかかることが少なかったそうです。
当時とほぼ変わらぬ製法で、何百年にもわたって、バスク人に愛されてきたシードレリアでは、近年ではレストランが併設されており、「シードレリアコース」というのを楽しむことができます。
食事後、またタクシーでサンセバスチャンに戻ります。
<スケジュール>
1800 サンセバスチャン観光局前集合 バスとフェリーでAbaloa博物館へ 18:30-19:30 Abaloa 博物館見学 その後タクシーにてシードレリアへ 20:00-21:30 シードレリアにて食事 22:00頃 サンセバスチャン市内のホテルにて終了
ツアーコード | SS_17 |
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料金 | 125EUR〜/1人 |
料金詳細 | 1名様料金 332ユーロ 2名様~3名様 166ユーロ(1名様あたり) 4名様~6名様 125ユーロ(1名様あたり) それ以上の場合はお問合せください。 |
ツアーに含まれるもの | 日本語ガイド シードレリアにてシードレリアコース(シードラ飲み放題) Abaloa博物館入場料金 Abaloa博物館→シードレリア→サンセバスチャンのホテル タクシー代 |
所用時間 | 約3時間30分 |
出発地 | サンセバスチャン観光局前 |
催行日 | 毎日(リクエストベース)12/24~1/16を除く |
出発時間 | 開始時間:18:30 / 終了時間:22:00 |
最小人数 | 1名 |
人数制限 | なし |