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ピモン・デスペレット(PIMENT D’ESPELETTE AOC)

ピモン・デスペレットーつまりエスペレットのピーマンは、現在フランスバスクを中心に、食卓に欠かせない調味料の1つです。

2000年にPIMENT D’ESPELETTE という名でフランスのAOC-原産地呼称認定を受けたこちらのピーマン、名前にも名産地である、フランスバスクの内陸にあるエスペレットという村の名前がついていますが、実はもともとバスクにあった野菜ではないのです。バスクにこのピーマンの種がはいってきたのは16世紀頃だとされています。それはちょうど先祖のバスク人達が遠い海のかなたで捕鯨をするようになり、大航海時代でその知識と経験が重宝されていた時代と重なります。一例をあげれば、スペインバスクの出身、Juan Sebastian  Elkanoが、マゼランと一緒に世界一周をして、周スペインにたくさんの香辛料とともに帰省したのがちょうど1522年のことでした。この時代に、現在「バスク伝統料理」を語るうえで欠かせない、このピーマンをはじめ、トウモロコシなどがこの地に流入していき、徐々に定着していったわけです。現在でも人々に愛されるこのPIMENT D’ESPELETTEがあるのも、16世紀から遠い海を渡って大冒険をしてきたバスク人の先祖や、それから5世紀にもわたり、1つ1つ丁寧にピーマンを選別し、品質管理をしてきたバスクの女性たちがいたからです。

3月から4月に、種をビニールハウスで栽培をし、苗を5月頃にビニールハウスから、畑に植え替えていきます。そして8月末頃になると、それまで緑色だったピーマンが、一気に真っ赤な色に衣替えし、収穫されます。こちらのピーマンはそのまま食べられることはなく、調味料にされるため、それからビニールハウス内や工場、そして従来は家の外壁につるし、乾燥させた後、粉末にしたり、ピュレやジュレに加工されます。

前菜のスープに粉末をかけると香りとちょっぴり、ピリ辛が魚介のスープでも野菜のスープでも味を引き締めてくれますし、フォアグラなどにかけてもさっぱり感がまします。お肉料理、お魚料理、そしてチーズまで、使い方は字自由自在です。

元々エスペレット中心のこの山バスク地方では、白壁と木枠の部分を赤く塗る習慣があり、なんとも木枠の赤と、ピーマンの赤が訪れる人の心をつかんでやみません。

現在は、エスペレットを中心とした10の市で、合計180ほどの生産者が存在します。5月から8月に訪れればピーマン畑も訪問が可能です。

是非、バスクの胡椒と呼ばれているピモン・デスペレット、目で見て、舌で味わって楽しんでみてください。

 

ディスカバリーバスクでは、ピモン・デスペレットの生産者訪問や、テクニカルビジットの手配、アテンドも行っております。お気軽にお問合せください。

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