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guide to Basque

ピンチョスとバル巡り

見ても食べても美味しいバスクのピンチョス ピンチョスとは、いわゆるスペインの他の地域で「タパス」と呼ばれているもの。日本的にいえば「お酒のつまみ」。 元々は、パンの上にトルティージャや、チョリソなどをのせ、具が落ちないように爪楊枝で刺していたのが始まり。そのため、突き刺すという”Pinchar”から、現在のピンチョスという名前が生まれたのです。 現在、世界中から注目されている洗練されたスタイルのピンチョスの歴史は90年代。サンセバスチャンの最も歴史あるピンチョスといえばGILDA(ヒルダ)。オリーブの実、獅子唐辛子、アンチョビを串刺しにしたもの。元々、それらを別々に、もしくは一緒に店の常連客に出していたバル”Casa Valles”(現在も大聖堂の裏に顕在)のオーナーが、1942年にスペインで公開された映画「GILDA」の主演女優、Rita Hayworthのキャッチコピー”Salada, verde y un poco picante” – 味があり、青臭く、ちょっぴり辛い- にピッタリだということで、映画の名前をピンチョスにつけたのでした。さらには「ピンチョスの形で彼女の曲線美を表した」とも言われています。その後、所謂近年のサンセバスチャンの火付け役、「アルタ・コシナ」と呼ばれる、洗練された新しいスペイン料理のスタイルを考案したシェフ達が、星付きレストランに行かずとも、是非「アルタ・コシナ」の要素を楽しんでもらいたいということで、新しいスタイルのピンチョスが次々と生まれ、いまだに日々進化し続けています。新感覚ピンチョスの代表的なバルとして、”Fuego Negro”や”Zeruko”が有名ですが、これまで新たなものをどんどん取り入れて、ここまで美食の街として成長してきたサンセバスチャン。今でもどんどん進化していっていますので、その時の最新バル情報を手に入れて街歩きを楽しみたいものです。 また、これらのピンチョスのバスク流の楽しみ方は“Txikiteo”もしくは”Poteo”と呼ばれる、所謂バルのはしご。昼食前、もしくは夕食前に気のあう仲間とバルに行き、ワイングラス一杯や、極小サイズの生ビール(zurito)をひっかけながら、ピンチョを1~2つ。しっかり座ってしまえば、足取りが衰えてしまうので、カウンターに寄りかかる程度。それが飲み終わったら次のバルへ。こうした昔からのバスクの習慣も、日本人にとって「たくさんのものをちょっずつ味見ができる」画期的な現代のピンチョススタイルが生まれたのです。 http://basquecountry.discoverybasque.com/wp-content/uploads/2013/12/pintxo.jpg ここ数年、地元の人大人気なのが、GROS地域で数年前に発祥した毎週木曜日に行われる“Pintxo Pote”。1ユーロもしくは2ユーロで小ビールやグラスワインなどの基本的な飲み物と、ピンチョスが1ついてくる、というとってもお得なプラン。これが地元のお年寄りから若者まで大人気で、一番人気のGROS地域のバルは木曜日は人で溢れかえります。最近は火曜日にもピンチョポテを行う、GROSのバルも出てきました。また同じく木曜日には、AMARAのEASO広場近辺のバルや、金曜日にはEGIA地区でも同じくピンチョポテが行われています。ただし、ピンチョポテのピンチョは選べない場合や、いずれのピンチョも伝統的なピンチョで、雑誌やテレビで紹介されているような洗練されたピンチョスではないので、ご了承を。