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guide to Basque

シードラ(sidra)

バスク語でsagardoaー日本語に直訳するとリンゴワイン。

シードラはバスクの地元っ子には欠かせないもの。バスクでのシードラの歴史は深く根強く、はるか昔から各家庭の庭に数本のりんごの木が植えられ、自家製のシードラはずっとバスク人に親しまれ続けてきました。更に16世紀頃から今日にも存在するシードラ専門の製造工場・製造農家、シードレリア(sidreria)が生れ、更に製造が拡大されてきました。

シードラを英語に訳すとサイダー。なんと聞くと、さぞかし甘そうな飲み物を想像してしまいそうですが、ここバスク地方のシードラの甘くなく、非常にドライ。 アルコール度はおよそ5度~6度程度。ちょっと酸っぱく、ほんのり苦いシードラ。バスク地方のシードラは世界の一般的なシードラ(サイダー)と異なり、人工的に炭酸等を含めることはないので、言われないとわからない程度の微発泡。発酵の段階で発生する天然ガスしか含まれていません。

またリンゴを切るとすぐ酸化して黄色くなってしまいますよね。ワイン造りなどではよく見た目の美しさを保つためにも、酸化防止剤を加えたりしますが、ここバスクではそういった習慣はありません。そのためシードラはかなり黄色味がかった色をしているのも特徴です。

シードラのおススメのいただき方は、リンゴ酢になる手前のような酸味と苦みがあるため、揚げ物や、お肉、お魚の脂っこさをシードラと一緒に冷たく冷やしたシードラをいただくと非常にのど越しがよく、お口の中もさっぱりさせてくれるので、お食事と合わせて飲まれることをお勧めいたします。

またこちらのシードラの特徴は新酒を楽しむということ。よくワインでは樽やボトルで何年も熟成させて味を調えていきますが、シードラはそういった習慣はありません。10月に収穫されたリンゴジュースを使い翌年1月には新酒が解禁されます。基本的にはその年に頂くのが一番ベストだとされています。なのでなかなか日本に輸出するのも難しいのだそう。

そのシードラを最大限に楽しむ飲み方としては、グラスにたたきつけるように注ぐこと。シードレリアでは樽から勢いよく飛び出てくるシードラを直接コップでキャッチして注ぐ方法”TXOTX”が一般的ですし、バルで頼むと店員さんが颯爽と頭の上からシードラを勢いよく注いでくれます。しかも一回にコップに注ぐのは指2本分程度。そして注いだらさっとすぐに飲むのが地元流。知ってはいても、ついついおしゃべりに夢中になってしまって、コップに注いだシードラを飲まずにいると、必ず地元の人から「ほれほれ、早く飲め」と言われることも少なくありません。

バルでシードラを一杯注文して、店員さんが、上からコップにシードラを叩きつける姿を見るのもなかなか良いですが、やっぱりサンセバスチャンに来たら、一度は必ず行ってみたいのが、シードレリア。近年ではシードレリアではレストランが隣接されているの場合がほとんどです。是非、バスク伝統のシードラ、こちらにお越しの際はお試しください。

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