チャッコリ。 バスクに来たことがある方なら、ご存知でしょう。 このスペインバスクの地のみで作られる、ワインです。
フランスのシャンパーニュ地方で作られて、一定の特徴を持ったものを―シャンパン。スペインのカタルーニャ地方で作られて、一定の特徴を持ったものを=カバ。というように、 このバスクの地で、DO(原産地呼称)の認定を得たワインのみが、 チャッコリという名前で販売が許されているのです。
チャッコリをバルで頼むと、必ず白ワインが出てくるので チャッコリ=白ワイン、と思われている方もいるかもしれませんが、 ロゼのチャッコリも、赤のチャッコリも実は存在します。
ただ習慣的に地元の人たちも、基本的にはHondarrabi Zuriという白品種で 作られたワインをよく飲んできましたし、実際、チャッコリの特徴はブドウがもつフレッシュさ、フルーティーさ、ということで、これまた習慣的にも、チャッコリの良さを引き出すためにも樽熟成等は基本行わず、新酒をいただくのが一般的です。
ただ、実はHondarrabi Beltzaという赤ブドウの品種もあるため、 白と赤をまぜてロゼ、そして赤品種だけで、赤ワインもできるのです。 ただ、赤ワインは本当に、数あるチャッコリ生産農家でもほんとうに 数件しかチャレンジしてません。 やっぱり、フレッシュさが売りのチャッコリですから、 赤ワインはなかなか、その特徴をいかしつつ、国際的に評価されるワインを 作るのは非常に難しいのです。 そんななか、オンダリビアにあるHiruztaという生産者が 今年初めて赤いチャッコリの販売を始めました。